みなさま、こんにちは。世界をもっと面黒く、暗素研のサクライです。
今回は、弊社製品が日本の宇宙開発の一助になっているというお話です。
みなさんご存じの宇宙航空研究開発機構(JAXA)、日本の宇宙開発を担う国立研究開発法人です。今回そのJAXAさまから弊社の赤外線吸収植毛布『IR1500』を購入いただきました。そこで、なんの用途に使っているか伺うと、「人工衛星のスタートラッカー試験のための暗室で使用されている」という回答をいただくことができました。
スタートラッカーってなに?
さて、スタートラッカーとはなんでしょう?
Wikipediaによると、「光検出器またはカメラを使用して恒星の位置を測定する光学デバイス。多くの星の位置は天文学者によって高精度で測定されており、衛星または宇宙船のスタートラッカーを使用して、星に対する宇宙船の向き(または姿勢)を決定することができる。」
なるほど、恒星の見える位置を確認することで、人工衛星の向きや姿勢を割り出すシステムがスタートラッカーなんですね。大海原で星の位置から自分の向きや場所を割り出すのに近いですね。ロマンがあります。
このスタートラッカーの試験をするために宇宙空間を模した暗室が必要で、ここに弊社の赤外線吸収植毛布『IR1500』を使用いただいているようです。
赤外線吸収植毛布『IR1500』のご紹介
それではここで赤外線吸収植毛布『IR1500』のご紹介。
上記は可視光から近赤外2500nmまでの全反射率グラフです。赤外線吸収植毛布『IR1500』は原料にカーボンを練りこんだパイルを植毛することで、可視光域での高い光吸収性能はもちろん、2500nmまでの近赤外全域に対応した光吸収性能をもっています。
その性能を活かして、近赤外撮影の背景幕、近赤外センサーの疑似的な無限遠キャリブレーション、近接センサー試験環境の不要オブジェクトのマスキング、近赤外モーションキャプチャー時の反射対策などの用途に提案させていただいている製品です。
今回の暗室用途としては可視光域プラス近赤外領域の光を吸収する特性を利用して使用していただいています。
特殊暗室用途にいかがでしょうか
宇宙開発の一助にもなっている、弊社赤外線吸収植毛布『IR1500』。この特性を活かして自動運転試験やスマートホンの顔認証システムなどの、可視光域プラス近赤外領域の光を吸収する必要がある特殊暗室用途にも使用ができるのではないかと考えます。是非ご検討ください。
『IR1500』は直販ページでA4から販売しておりますので、お気軽にお試しいただけます。また、有効幅950mmのロール形状の切り売りでも取り扱っておりますので、大面積での使用も可能です。
おわりに
ここまで読んでいただいて、「結局、タイトルと違って宇宙には行ってないじゃん」と思った方、その通りです。今回、JAXAさまで宇宙開発の一助として弊社製品が地上での試験用途に使用されました。残念ながら宇宙へ行くことはできませんでしたが、実際に宇宙へいくロケットや人工衛星にも弊社製品が使用いただくことができるよう、今後も黒色製品の開発に進んでいこうと思っております。応援よろしくお願いいたします。
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